新発田牛が初海外へ

新潟県が誇る豊かな穀倉地帯を抱える新発田市、美味しい新発田産米の稲わらで育ったのが新発田牛(しばたうし)です。「にいがた和牛」の中でも肉質4等級以上に限定した厳選和牛、今回はタイ王国バンコク都へ初出荷をおこない、現地日本食店の協力のもとにプロモーションをおこないました。

新発田市は食の宝庫として知られ、飯豊連峰の雪解け水、加治川が潤す肥沃な大地。そして夏は暑く冬は寒いという厳しい気候条件が重なり、健康でうまみたっぷりの牛を育てる気候風土がそろっています。

2021年に生まれた新しい地域ブランド牛でありながら、高度な衛生管理技術を取り入れ、自然豊かな柴田の空気と水、そして日本一の米「コシヒカリ」の良質な稲わらで育まれ、生産者の愛情を一新に受けたオンリーワンのブランド牛として、新潟県を中心に、都内でも取り扱いが開始される注目の新ブランドです。

2022年度は新発田牛発輸出として、和牛のマーケットが大きいタイへの正式な輸をおこない、現地のサプライヤーや飲食店、日本大使館の方々を招待し、有名日本食「刀」様にてお披露目の試食及び新発田牛の説明をおこないました。

店内の様子

主催である新発田市農林水産課からお預かりしたご挨拶をタイ語で伝え、タイ版料理の鉄人にも出演経験がある福田料理長の実演の元、「サーロイン」、「リブロース」、「イチボ」「ヒレ」「シャトーブリアン」を使った特別メニューを提供しました。

ご挨拶や実演の様子
提供料理

引き続き、2023年4月と5月にはバンコクで和牛を扱っているお店にご協力をいただき、新発田牛を使ったメニューを実際に販売していただくことになっております。

タイでの和牛

タイでは和牛の認知度が高く、富裕層に人気な商品ではありますが、オーストラリアの和牛も出回っており、日本からの和牛を利用している店舗は日系が中心です。また、各ブランド牛には指定のサプライヤーがいたり、条件が限られていることが多く、しがらみの少ない日本のブランド和牛はかなり限られています。

和牛の輸出

輸入の手続き自体の難易度なれていればさほど難しくありません。日本でタイ向けの登録指定屠殺場からの出荷になるため、地域によって調整が必要ですが、そちらから衛生証明を取得し、タイ側での許可が出たらそれを元に日本で動物検疫を受けて輸出をおこないます。

DLDによるチェック
承認済み
積み込み後倉庫へ

タイ通関後には一度食品倉庫に入れる必要があり、畜産振興局(DLD Department of Livestock Development)への通達など手続きは多いものの、一連の流れが把握できれば誰でも挑戦できる商品だと思います。

今後、新発田牛のブランド周知のための施策をおこない、認知度をあげることでサプライヤーの方から取り扱いをしたいと手をあげてもらえるように引き続きプロモーションをおこなう他、2023年度にはシンガポールの飲食店での採用も動いており、長期的に出荷量が拡大できるようサポートいたします。

  • 主催:新潟県新発田市
  • 実施:タイ王国バンコク都 2023年3月22日
  • 協力:株式会社リフル/株式会社マルコ岩村
  • 現地協力:プロモーション実施店舗 Katana Shabu & Japanese Dining 他