下関市産品の海外販路開拓に向けたバイヤー招聘事業

2024年1月末、下関市が実施する「輸出展示見本市等開催支援(流通等支援)業務」の一環として、シンガポール及びタイから海外バイヤーを招聘しました。今回招聘したのは、シンガポールで多数の日本食レストランを展開する企業のメンバーと、タイの日本食レストランオーナー及び食品輸入事業者です。

いずれも日本食に精通し、これまで何度も日本を訪れているバイヤーでしたが、下関市を訪問するのは今回が初めてでした。

2日間で下関の食と地域の魅力を体験

滞在期間は2日間と限られていましたが、朝から晩まで可能な限り多くの市内事業者を訪問しました。

酒造や醤油蔵では、商品の製造方法や原材料、生産者のこだわりについて直接説明を受けました。また、明太子の製造工場や、下関を代表する名産品であるふぐ「ふく」の加工現場なども訪問しました。実際の製造現場を見るだけではなく、生産者から直接話を聞き、商品を試食することで、商品そのものだけでは伝わらない背景や魅力について理解を深めていただきました。

さらに、下関市のことをより深く知っていただくため、瓦そばなどの郷土料理を体験するとともに、唐戸市場や市内の名所なども訪問しました。

短い滞在ではありましたが、「食」「産地」「文化」を一体として体験していただく機会となりました。

北島副市長を表敬訪問

滞在中には北島副市長を表敬訪問しました。

タイ及びシンガポールにおける日本食市場の状況や、現地で求められている商品、輸出を進めるうえでの課題などについて意見交換を行いました。海外で実際に日本食ビジネスに携わるバイヤーから、現地市場の状況を直接共有いただく貴重な機会となりました。

「海外の出口」から逆算した販路開拓

本事業では、単に海外バイヤーを招聘して商談を行うことだけを目的としていません。

当社が重視したのは、まず海外における商品の「出口」、つまり実際に商品を使用する飲食店や販売先を確保することです。海外で商品を販売する飲食店や輸入事業者と直接つながり、そこから逆算して商品、輸出手続き、物流などを組み立てることで、着実に下関市産品の輸出実績を積み上げることを目標としました。

そのため、招聘後の商談だけで終わらせるのではなく、タイ及びシンガポールへの実際の輸出につなげ、日本と現地の双方で商品を確認・試食してもらう取り組みも進めました。

商談前には市内事業者向け説明会を実施

海外商談をより具体的な成果につなげるため、バイヤー招聘前には市内事業者向けの事前説明会も実施しました。

説明会では、招聘するバイヤーの企業情報や特徴を紹介するとともに、タイ及びシンガポールの日本食市場について説明しました。特にタイでは、食品輸入に必要な手続きや規制が商品ごとに異なり、事前準備が重要となります。

そのため、タイへの輸出事情を中心に、必要となる手続きや商品情報、商談までに準備すべき内容について共有しました。また、各事業者の商品について個別にコメントを行い、海外バイヤーとの商談に向けた準備方法についてもアドバイスを行いました。

下関市産品の継続的な輸出につなげる

海外への販路開拓では、一度の商談やイベントで終わらせず、その後の継続的な取引につなげることが重要です。

今回の招聘を通じて、海外バイヤーに実際に下関を訪れてもらい、生産者と直接交流しながら商品の背景や地域の魅力を知っていただくことができました。当社では今後も、海外の飲食店・輸入事業者とのネットワークを活用し、海外の販売先から逆算した販路開拓と輸出支援を通じて、日本各地の魅力ある食品の海外展開をサポートしてまいります。

主催:山口県下関市
実施時期:2024年1月末〜2月初旬
事業名:輸出展示見本市等開催支援(流通等支援)業務